肝斑というシミについてご存知でしょうか。テレビや雑誌などで目にしたことがあるという人も多いかもしれません。これはシミの一種で、顔の中心に左右対称形に、しかもぼんやりしたくすみのような形で現れます。原因は主に、更年期障害などによるホルモンバランスの乱れによるもので、30代から50代の女性に多く見られますが、60歳以上の人にはほとんど見られることがありません。
シミを消そうとして、美白化粧品でお手入れをする人もいますが、残念ながら肝斑は紫外線によるシミではないので、美白ケアをしても解決しないのです。このような時は、やはり皮膚科を受診することをお勧めします。肝斑治療の方法としては、主に飲み薬と塗り薬があり、飲み薬にはトラネキサム酸、塗り薬にはハイドロキノンが配合されていることが多いです。また、かつては肝斑治療にレーザーは効かないとされていましたが、最近では肝斑に効果のあるレーザーも開発され、一部の美容外科クリニックなどで使用されています。
また肝斑は、ストレスが原因で起こることもあります。そのため肝斑治療の一環として、カウンセリングが設けられていることもあります。また紫外線が原因ではありませんが、紫外線を浴びることにより、悪化することがありますので、外に出る時は紫外線対策を十分に行うようにしましょう。またスポーツや趣味などで、ストレスをため込まないようにし、睡眠時間を十分に取って、規則正しい生活を送るのも大事です。