シミは女性のお肌、美容に関する悩みとして多くあげられますが、シミにはいくつか種類があり、その種類によって治療法が異なります。シミの一種に「肝斑」と呼ばれるものがあります。皆さんもテレビCM等で紹介されている専用サプリメントで一度は聞いたことがると思います。私もそのサプリメントの存在を知ったことをきっかけに、自分は肝斑なのかも・・・と調べ始めました。
そもそも肝斑とは、どのようなシミのことを指すのでしょうか。頬骨、額、口、目尻の下周辺に左右対称にできるシミは肝斑の大きな特徴とされています。また、シミの輪郭がはっきりしておらず、もやっとしていることも特徴の一つです。通常のシミは紫外線が主な原因であるのに対して、肝斑は女性ホルモンの乱れやストレス等が影響しているとされているため、一般的な美白や紫外線対策だけでは肝斑の治療が困難とされています。
だったらレーザー治療で消せばいいんじゃないの？と考えられる方も少なくないかと思います。しかし、肝斑は通常のシミとは違い、レーザー治療は不向きでむしろ悪化させてしまう原因になるので肝斑治療にあたっては注意が必要です。では、肝斑治療にはどのようなものがあるのでしょうか。皮膚科で診察を受けた場合、肝斑治療としてまず最初に、トラネキサム酸を処方されることが多いです。
トラネキサム酸には抗プラスミン作用があり、メラノサイトの活性化をブロックするため、肝斑の発症を抑制すると考えられています。症状によっては、トラネキサム酸と並行してビタミンＣやハイドロキノン等の美白外用剤を使用する場合もあります。肝斑の疑いがある人、悩んでいる方は専門の皮膚科を受診することをおすすめいたします。